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CANDYあのね・・・

お財布物語

これは2004年の12月2日に書いた日記から写したものです。



きのうのお昼休みに、学校のトイレでお財布とケータイの忘れ物を見つけて、

落し物を管理している正門まで届けました。

きのうは、その人のお母さんから、今日は本人から丁寧なお礼のメールをいただきました。

何て返事をしたら良いのかわからなくて、でも返信しないのも失礼だし・・と悩んだ末やっとさっき送信しました。

きのうの出来事で、ふとカナダでお財布の忘れ物をしたときのことを思い出しました・・・



あれは、毎日録音と編集に明け暮れていた頃の出来事。

土日の休みを使って、Peterboroughに帰ったかTorontoに遊びに行ったかなにかで、

その日はTorontoからバスでHamiltonという町まで行き、

そこから路線バスに乗り換えて隣町のStoney Creekまで帰る予定でした。

Hamiltonにバスが到着して降りようと思ったら、お財布がない!!!!!

慌てて、探しているとバスの運転手さんが、一緒に探してくれた。

でも、どこにも見当たらない・・・。

運転手さんは、わたしがそこからどうやって帰るつもりか、そして最後にお財布を見た覚えがあるのはどこかなど、

聞いてくれました。

すばやく運転手さんは、Torontoのバスターミナルに電話をしてくれ、落し物の確認をしてくれました。

ありました、ありました。。。

Torontoという大きな町でお財布を忘れて出てくるなんて!って運転手さんびっくりしてました。

バスの待合室のベンチにあったのを見つけた人が届けてくれたそうです。

無事、お財布がどこにあるかはわかったけれど・・・お金は1セントもないし、

バスに乗らないとバスでも30分以上かかるStoney Creekには帰れない。

困り果ててると、何も言っていないのに、「ちょっと待ってて。」と運転手さん。

なんと、奥さんに電話してくれて迎えに来てわたしを家まで送るように頼んでくれました。

これにはびっくり!!

バスの運転手さんには、こんなことする責任なんてないし、面倒なことに巻き込んでこめんなさい!

ってくらいなのに・・・。

奥さんはとても優しい人で、すぐに迎えに来てくれて、家に着くまでいろいろとお話しました。

無事、Stoney Creekの5人の猿たちと共に暮らす家に到着。

なんて心優しい!!!

さすがカナダです☆

このストーリーはここでは終わりません。

わたしのお財布が見つかったのは良かったけれど、それをどう取りに行くかが問題でした。

とりあえず、TorontoからHamiltonまでは、次の日のバスに乗せて届けてくれるとのこと。(感謝、感謝!)

しかし、Hamiltonのバスターミナルまで行くお金もなければ足もないわたくし、

それを知っていた、バスの運転手夫人、何も言っていないのに、

「あしたは何時くらいに迎えに来れば良い?」

って当たり前のように聞いてくれました。

もー、涙がちょちょぎれるかと思いました。

次の日、約束の時間に運転手夫人が迎えに来てくれてお財布と無事再会!

そして、またStoney Creekまで送ってくれる車の中で、運転手夫人、

(もうこの時はかなりいろんなお話を車の中でしていた)「今度うちに遊びにいらっしゃい♪」

とな。もう、びっくり!

見知らぬわたしを助けてくれた上に、おうちにご招待までされてしまった!

さすが、カナダ・・です。

お宅にはプールがあるらしく、夏は泳げるし、いつでも行って良いとのこと。

結局、わたしは半年しかStoney Creekには住まなかったのでその夫妻と会うことは二度とありませんでしたが、

本当に感謝、感謝です!!

あんな心の優しい人がいるとは・・わたしも、ああいう人になりたい!!

って強く思いました。

フィクションのようなお話でしょう??

これがフィクションじゃないのが、

さすが、カナダ!!!!!

です。


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